薬剤師の給料が上がらない理由と対策|転職・副業・FIREで収入を増やす3つの選択肢

この記事にはプロモーションを含みます。

「薬剤師って安定してるけど、給料はなかなか上がらない…」
そんな声を現場でもよく聞きます。

私自身、薬剤師として働いてきて、昇給の限界や待遇の伸び悩みを感じる瞬間が何度もありました。

でも、今の時代──“上がらない給与”を前提に、自分で収入の選択肢を広げていくことができます。

この記事でわかること

  • 薬剤師の給料が上がらない背景
  • 今からできる現実的な2つの収入アップ手段
  • 将来的に自由になるためのFIRE的生き方
この記事を書いた人

「やめたい」が口癖なのに、
リーダーに出世した現役DgS薬剤師

  • 現役ドラッグストア薬剤師
  • 複数店舗を担当するエリアリーダー
  • 中小調剤薬局グループで経営者の修行中

ドラッグストア薬剤師の
リアルな働き方や
採用する側の視点をふまえて
転職について発信しています。

目次

給料が上がらない理由

薬剤師は国家資格を持ち、専門性の高い職業にもかかわらず、昇給や年収の伸びに限界を感じている人は多いのではないでしょうか。

ここでは、薬剤師の給料が上がりにくい理由と、それを裏付ける最新の統計データを紹介します。

◆ 昇給幅が小さい(年1,000〜3,000円程度)

薬剤師は資格職でありながら、昇給が非常に少なく、年1,000〜3,000円の昇給しかないケースも珍しくありません。月収でいえば数百円〜数千円の差しかなく、長期的なモチベーション維持が難しくなります。

◆ 管理薬剤師になっても手当が少額(1〜3万円)

昇進して管理薬剤師になっても、手当は月に1〜3万円程度が相場。業務量や責任は増えるのに、見合った報酬が得られないと感じる人も多く、「昇進=給料アップ」とは言えない現実があります。

◆ 全国チェーンでは年功序列+画一的な給与体系

大手チェーンでは給与テーブルが一律に設計されており、個人の努力や成果が給与に反映されにくい傾向があります。評価基準も曖昧で、「何のために頑張るのか分からない」と悩む人も。

◆ 薬価改定・診療報酬改定による収益悪化 → 人件費抑制

薬局業界は年々薬価や診療報酬が引き下げられており、利益確保が難しくなっています。その影響は人件費にも及び、企業側が昇給や賞与で積極的に還元しづらくなっているのが現状です。


薬剤師の賃上げ問題についてはほかの記事でも詳しく解説しているのであわせてご覧ください。

>>薬剤師の賃上げについての記事はこちら

薬剤師の年収データ

次に具体的な薬剤師の年収推移をマイナビ薬剤師を参考にみてみましょう。

いずれのデータを見ても、給料の伸び悩みを感じます。

薬剤師という職業はある程度高収入でスタートし、安定した給与所得です。

一方で、1000万を超えるような、高収入を目指すのは通常の働き方では困難といえます。

年間平均年収の推移(2020〜2024年)

年度平均年収(万円)
2020561.7
2021565.1
2022580.5
2023583.4
2024577.9

出典:マイナビ薬剤師

https://pharma.mynavi.jp/knowhow/qa/tenshoku_junbi/t007/

年齢別の平均年収(2024年)

年齢層平均年収(万円)
20〜24歳349.9
25〜29歳470.6
30〜34歳554.1
35〜39歳648.2
40〜44歳624.1
45〜49歳612.9
50〜54歳690.0
55〜59歳723.7

出典:マイナビ薬剤師

https://pharma.mynavi.jp/knowhow/qa/tenshoku_junbi/t007/

業種別の平均年収

業種平均年収(万円)
病院薬剤師401.4~542.2
調剤薬局428.7~596.3
ドラッグストア(調剤併設)446.5~594.3

出典:マイナビ薬剤師

https://pharma.mynavi.jp/knowhow/qa/tenshoku_junbi/t007/

他の記事では私の実体験をもとにドラッグストアの年収について解説しています。

ドラッグストア薬剤師の年収について詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

>>ドラッグストア薬剤師の年収のついての記事はこちら

この章のまとめ

薬剤師の年収は、構造的に「大きく上がりにくい」傾向にあります。5年間の年収推移はほぼ横ばいで、40代以降の減少傾向や業種による差も顕著。頑張っても評価や給与に反映されにくい環境に、多くの薬剤師が閉塞感を抱えています。

だからこそ、「転職」「副業」「FIRE」といった新しい選択肢を考える人が増えています。

他の薬剤師はどうしてる?

「今の職場では昇給も難しいし、将来が不安…」

そんな思いを抱えているのは、あなただけではありません。

実際、今の給与に限界を感じて、さまざまな方法で“収入の選択肢”を増やしている薬剤師が増えています。

◆ 転職で年収アップを狙う人も

薬剤師の転職市場は依然としてニーズが高く、管理薬剤師や地域医療に強い薬局などを選ぶことで、年収600〜700万円台を目指すことも可能です。

年収アップを狙うならドラッグストア薬剤師への転職もおすすめです。

ドラッグストア薬剤師へのドラッグストア薬剤師は薬局や病院よりも平均年収が高く、30代で1,000万を目指せる職場です。

実例を紹介した記事もあるのであわせてご覧ください。

>>30代で1,000万!? ドラッグストア薬剤師の年収を解説した記事はこちら

また、土日休み・残業少なめ・副業OKなど「働きやすさ」を重視する人も増えています。

給料が上がらなくても、休みが増えたり、残業が減ったりすれば時間単価はあがることになります。

>>のんびり働きたい方向けの記事はこちら

いずれにしても、自分がどうしたいのかが重要です。

転職エージェントでは紹介だけでなく、自分にあった条件も相談に乗ってくれます。

自分の市場価値や最近の業界のトレンドもつかめるため、まずは情報収集のために転職エージェントに登録しておくのがおすすめです。

転職エージェントは無料で登録できるので、情報収集に活用しましょう。

>>おすすめの転職エージェントをまとめた記事はこちら

たくさんの転職エージェントのなかでどれを登録するか悩んだら「ファルマスタッフ」がおすすめです。

転職相談は無料なのでとりあえず登録して話を聞いてみましょう!
薬剤師満足度の高いファルマスタッフがおすすめです。
ファルマスタッフについては他の記事で詳しく解説しているので見てみてください。

◆ 派遣薬剤師という選択肢

ライフスタイルに合わせて柔軟に働きたい人には、派遣薬剤師という働き方も人気です。

短期間で集中的に働くことで、時給3,000円以上の求人もあり、特定の期間だけガッツリ稼ぎたい人には向いています。

なかには単発で働ける派遣もあり、本業が副業OKならダブルワークで収入アップが狙えます。

>>派遣薬剤師について解説した記事はこちら

◆ 副業で“月5万円の柱”をつくる

「転職までは踏み切れないけど、収入は増やしたい」

そんな人には、副業で自分のスキルや経験を活かすという方法もおすすめです。

特に人気があるのは、以下のような在宅副業です:

  • Webライター(医療系ジャンルに強み)
  • ブログやnoteによる情報発信
  • Canvaなどを使った資料・デザイン販売

最初は月3,000円でも、継続することで“ストック型収入”に育てていけます。

>>副業で月5万稼ぐためのロードマップはこちら

>>薬剤師のおすすめ副業はこちら

◆ 投資やFIREを意識する人も増加中

収入を増やすだけでなく「そもそも働き続けなくてもいい状態を作りたい」と考える薬剤師も増えています。

投資信託や高配当株などを活用して、FIRE(経済的自立・早期退職)を目指す人も少なくありません。

少額からでも始められるネット証券やNISA制度を使えば、無理なく資産形成をスタートできます。


この章のまとめ

「収入が上がらない」という現実に対し、他の薬剤師たちは“自分で選べる道”を少しずつ増やしています。

転職、副業、投資。どれも、特別な人だけの方法ではありません。

大切なのは「いまの自分に合った選択肢を知り、小さく始めること」

次の章では、実際にどうやって「収入の柱」を作っていくか、具体的なステップを紹介していきます。

今からできる収入アップの3つの手段

給料が上がらないと感じていても、ただ待っているだけでは変わりません。

ここでは、今すぐできる「現実的な収入アップの3つの手段」──転職副業・独立について、始め方と注意点を紹介します。


1. 薬剤師として転職する|収入アップの即効性◎

年収アップの王道はやはり「転職」です。

特に以下のような条件を意識して探すことで、働きやすさと収入の両立を実現できます。

  • 管理薬剤師や在宅医療対応など、専門性が活かせる職場
  • 地方の人手不足エリア(高年収+住宅補助あり)
  • 副業OK、土日休み、残業少なめ など条件付き求人

転職サイトでは、非公開求人や年収交渉を代行してくれるケースも多いため、まずは無料登録して市場を知るところから始めてみましょう。

転職はリスクもありますが、正しく情報を集めれば「自分に合った働き方」を見つけるきっかけにもなります。


平均年収が高いドラッグストア薬剤師への転職はおすすめのひとつです。

>>ドラッグストア薬剤師の転職について詳しく知りたい方はこちら

>>薬剤師の転職方法についてはこちら

2. 副業を始める|スキルと時間をお金に変える

「今の職場を続けながら収入を増やしたい」

そんな人にこそ、副業はおすすめです。特に、薬剤師の知識や経験を活かせるジャンルなら、未経験からでも十分に成果を出すことができます。

薬剤師は副業NG なんて話を聞いたことがあるかもしれません。

結果いうと、基本的に大丈夫です。

稼げるだけでなく、スキルアップにつながるので「副業始めたら、本業収入もアップ」なんてこともよくあります。

>>薬剤師の副業について解説した記事はこちら

▶ 副業ジャンルの一例

  • Webライター: 医療系や生活ジャンルが得意。初心者案件からスタート可能
  • ブログ・note: 経験をシェアしてストック収入に育てられる
  • ココナラ・Canva活用: 資料作成・アイコン制作などでスキル販売

>>薬剤師におすすめの副業はこちら

▶ 月5万円までのリアルな成長例

最初の1ヶ月目:月1,000〜3,000円(ライティング初案件)
3ヶ月目:案件数↑・継続案件で月1〜2万円
6ヶ月目:単価アップで月5万円以上

私はWebライターとして働き、月5万円を稼ぐことができました。

>>薬剤師がWebライターとして月5万円稼いだ方法についてはこちら

「私には副業なんてできない」

「副業なんて難しそうで無理」

副業はいきなり難しいことをする必要はありません。

例えば、ココナラには「話を聞いてあげる」といった出品もされています。

また、「入力代行」の仕事はタイピングができればできます。

>>タイピングで稼いだ記事はこちら

「できること」から始めて、「続けられること」に育てていくのがポイントです。

まずはどんな副業があるか見てみるところから始めましょう。

▼副業スタートにおすすめ
クラウドワークス(ライター案件)
ココナラ(スキル販売)


3. 独立する|薬局オーナーになる

最後の薬剤師の収入アップの選択肢は、「独立して自分の薬局を持つ」ことです。

リスクはありますがリターンも大きいです。

最近はオーナーの高齢化により、M&Aで低リスクで独立という選択肢も豊富です。


「独立なんでカンタンにはできないよ!」

という方も多いと思います。

筆者も経営者として修行中のため、リスクや難易度の高さは感じます。

そこで、ぜひ「ファーネット独立」の無料相談を活用してほしいです。

「独立の流れ」や「独立が自分に合っているのか」を、まず確認してみましょう。

薬剤師の独立を支援する「ファーネット独立」は、株式会社ユニヴが運営しています。

ユニヴのサービスは、私も新卒リクルートのときに利用しており、ていねいなサポートをしてもらったのを覚えています。悩みや不安に寄り添ってくれる、信頼できる会社です。

ファーネット独立のサービス内容は

  • 独立成功事例の紹介:体験談を掲載し、成功の道筋を提示
  • 「独立開局BOOK」の無料提供:開業ステップや経営ポイントをまとめた資料をダウンロード可能
  • 譲渡薬局情報の紹介:具体的案件により独立を現実的に
  • セミナー開催:必要な知識を学べる機会
  • 無料個別相談:状況に合わせたアドバイスと独立プラン提案
  • フランチャイズ制度の活用:リスクを抑えた独立選択肢を提供
  • 資金調達サポート:融資や補助金活用方法をアドバイス

となっています。

無料で利用できるので、まずは相談してみるのがおすすめです。

独立開局BOOKをもらうだけでも独立についてイメージしやすくなるので、ぜひ登録して無料でゲットしましょう。

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この章のまとめ

収入アップの手段は、なにも一発逆転のような大きな動きだけではありません。

転職という「収入を一気に上げる方法」と、副業という「積み上げて育てる方法」の両方があることを知るだけでも、人生に選択肢が生まれます。

次の章では、収入アップの先にある「働き方そのものを見直す」考え方──FIRE(経済的自立)について紹介していきます。

給料が上がらない時代に考える“生き方”としてのFIRE

これまで、「転職」や「副業」という収入アップの手段を紹介してきました。

でももう一つ、“そもそもお金のために働かなくてもいい状態をつくる”という発想もあります。

それが FIRE(Financial Independence, Retire Early)=経済的自立と早期退職 という生き方です。


◆ FIREとは?

FIREとは「生活に必要な支出を、資産から得られる収入でまかなえる状態」を指します。

例えば:

  • 毎月の生活費が20万円
  • 年間240万円の配当や運用益がある

この状態になれば「働かなくても生活できる」=仕事を“選べる”立場になるということです。

FIREは「会社を辞めること」が目的ではなく、自分の意思で働き方を選べるようになることが本質です。


◆ 給料が上がらないなら、支出を下げるという選択肢もある

年収を増やすことが難しいなら、逆に「生活コストを見直す」というアプローチも有効です。

  • 家賃を抑える(社宅活用・地方移住)
  • 固定費を見直す(保険・通信費・サブスク)
  • 自炊・ふるさと納税・家庭菜園 など

支出を最適化することで、必要な収入は減り、そのぶんFIREに近づいていきます。


◆ 少額から始められる投資も活用しよう

FIREを目指すうえで欠かせないのが、資産運用です。

  • 投資信託(S&P500や全世界株など)
  • 高配当株(日本株/米国株)
  • iDeCo・NISAなどの制度活用

月1万円〜から始められる仕組みも多く、複利の力を活かせば、数年後に「働き方を選べる自由」がぐっと近づきます。

▼資産形成におすすめ
楽天証券

松井証券

この章のまとめ

FIREとは「自由に生きる力」を手に入れるための手段であり、決して逃げではありません。

「辞めることも、続けることも、自分で選べるようになる」──

そんな状態を目指して、少しずつ動き出してみるのも、立派なFIREの第一歩です。

まとめ

薬剤師の給料が上がらないのは、あなたのせいじゃありません。
でも、「何もしないまま」は、もっと不安を大きくします。

転職、副業、FIRE──どれか一つでも行動してみれば、未来は少しずつ変わっていきます。

まずは小さな一歩から、一緒に動き出してみませんか?

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この記事を書いた人

たろうリーダー|現役エリアリーダー × 経営修行中

大手ドラッグストアでエリアリーダーを務め、複数店舗の人事・評価・運営に関わる現役薬剤師。

現在は中小薬局での経営修行も行いながら、薬剤師の働き方やキャリア設計について情報を発信しています。

フクヤク!では、単なる転職体験談ではなく、

「転職を見てきた立場」だからこそ語れる本音とアドバイスを発信。

自身も新人時代は「やめたい」が口癖でしたが、現在はリーダーとして働いています。

その経験から、若手薬剤師が、辞めても、辞めなくても後悔しない選択をできるようサポートします。

ドラッグストア薬剤師歴8年/エリアマネジメント経験あり

評価者として人事面談に関与

新人教育、退職対応、配置検討、数値管理など幅広く経験

実家のグループ中小薬局の経営に携わり、経営者として修行中

将来的にセルフビルドサウナ運営×地方ライフを目指して活動中

薬剤師の副業・お金・働き方についても発信していきます。

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