「ドラッグストア薬剤師は給料高いし、転職してみたいけど後悔しないかな…」
ドラッグストアへの転職に興味はあるけど、不安を感じていませんか?
私は現役ドラッグストア薬剤師として働いていますが、ドラッグストア薬剤師になったことを後悔するポイントがいくつかあります。
新卒で入社しているので新人薬剤師・管理薬剤師・リーダーを経験してきました。
実際に自分が働き、多くの薬剤師の働き方や退職理由を見てきたからこそ、
「後悔しやすいポイント」と「後悔しないための選び方」がわかります。
また、また、個人薬局の経営にも関与しているので、調剤薬局との違いも感じています。
この記事では、ドラッグストア薬剤師が後悔する理由、向いている人の特徴、そして後悔しないための働き方についてリアルな視点で解説します。
「やめたい」が口癖なのに、
リーダーに出世した現役DgS薬剤師
- 現役ドラッグストア薬剤師
- 複数店舗を担当するエリアリーダー
- 中小調剤薬局グループで経営者の修行中
ドラッグストア薬剤師の
リアルな働き方や
採用する側の視点をふまえて
転職について発信しています。

これからドラッグストアに転職したいという方は以下の記事もあわせてご覧ください。

ドラッグストア薬剤師で「後悔する人」の5つの理由
ドラッグストア薬剤師になって後悔した瞬間を私の経験も踏まえて紹介します。
① 調剤以外の業務が多すぎてストレスになる
ドラッグストアでは、調剤だけでなくOTC販売・レジ・品出し・在庫管理など、幅広い業務を求められます。
「薬剤師なのに化粧品を売るの?」
「お客さんから日用品の場所を聞かれるのがしんどい…」
こんな声は、現場でもよく聞きます。
特に調剤に集中したい方にとって、マルチタスクな業務は後悔の元になりやすいです。
② 異動や転勤が多くて落ち着けない
大手チェーンでは人事異動が頻繁にあります。
本人の希望よりも「会社都合」で決まることも多く、「やっと慣れたのに異動」と後悔するケースも。
また、エリア限定職でも、同じ県内で1〜2年ごとに異動が発生することもあり、家庭やライフプランと両立しづらい場面もあります。
③ 評価が不満
私は毎年夏のボーナスの時期になると、評価への不満から「辞める」と周りに言っています。
(リーダーになってから言えなくなってしまいましたが…)
ドラッグストアによるかもしれませんが、ドラッグストアの業績評価は調剤部門ではなく店舗全体で評価がつきます。
調剤部門が予算達成していても、店舗としての数字が悪いと高評価にはなりません。
売り上げ以外にも個人の能力に対しての評価もあるので、予算未達だから評価が低くなるわけではありませんが、調剤は数字良かったのにと不満は感じていました。
また、ドラッグストアの再編がすすむなかで、評価基準や給与形態が変更になっていきます。
入社当初は「聞いていた話と違う」と後悔していました。
④ お客さんが多種多様
ドラッグストアでは調剤薬局と異なり、処方箋の患者さんだけでなく通常のお買い物のお客さんの接客もします。
やはり、接客業をしていてつらいのは、お申し出の対応です。
店舗差はありますが、調剤について理解していただけていないお客さんや、通常のお買い物の対応をすることもあります。
いろいろな方がご利用されるので、薬剤師としてではなく店舗スタッフとして対応しなければいけないときは大変だと感じました。
⑤ ほかの店舗との差が気になる
ドラッグストアは新店が今なお、増え続けています。
そのため、既存店や新店が同じエリア内に混在しています。
また、調剤専門店や最近では在宅専門薬局も増えてきています。
店舗によって働き方に差が生まれています。
普段は忙しさの差が気になり、評価の差には売り上げなどの差が気になります。
基本的には同じ程度の忙しさになるように数字を見ながらスタッフを配置しますが、どうしても差はできてしまいほかの店舗が羨ましくなったり、不公平に感じたりします。
ドラッグストア薬剤師の働き方を紹介した記事もあるのであわせてご覧ください。

でも、ドラッグストア薬剤師に向いている人もいる
すべての人が後悔するわけではありません。実際、長く働き続けている薬剤師も多くいます。
私も「辞めたい」と言い続けてはいますが、新卒から8年以上同じ会社で働いています。
年収を重視したい
ドラッグストアは病院や調剤よりも高収入と言われています。
手当や残業を加味すると、新卒の入社時から年収600万近いドラッグストアもあります。
また、昇給もある程度、社内の昇級昇格テーブルが評価によって決まっており、順調に昇格すれば20代で700万円も一般的です。(全国職などの条件はあります)
社内規定で決まっているため、年収交渉が明確なのも転職時には比較しやすいポイントです。
「辞めたい」と新卒から言い続けている筆者がドラッグストア薬剤師を続けてこれたのは、高収入のおかげです。
いまより、高い年収を提示されたこともありますが、残業や休み、福利厚生を考慮すると転職に至りません。
ドラッグストアは、年収と働き方のバランスがとてもよいと思います。
いろいろな薬局を経験したい
薬剤師として勉強していきたいという志を高く持たれている方も多いと思います。
ドラッグストアは面薬局が多い、また上述のように異動が多いです。
そのため、いろいろな処方箋に触れる機会が多いのがドラッグストアの特徴です。
処方解析をしていくと薬剤師としての成長につながります。
また、OTC接客や地域イベントもあり、これからの薬剤師に求められている地域包括型の薬局を経験できます。
地域包括が話題になっていますが、調剤というビジネスモデルは過渡期にきています。
今後選ばられる薬剤師になるためにもいろいろな薬局で経験が詰めるのは貴重です。
薬剤師の将来性についての記事もあるのであわせてご覧ください。

調剤以外のスキルを磨きたい
ドラッグストアの仕事は調剤薬局よりも多岐に渡ります。
調剤以外の仕事や調剤以外の方から多くの刺激をもらっています。
薬剤師としての働き方以外から、社会人としての成長や人間性の奥行きにつながる経験が得られます。
私の同期のなかにも、商品開発部や不動産管理部、人事部など薬剤師免許と全然関係ない仕事をしている方がいます。
現場の薬剤師の声を活かして会社の発展に繋げることができるのは、ドラッグストア薬剤師の魅力の一つかと思います。
後悔しないために大切なポイント
ドラッグストアで働いていて後悔したポイントを紹介してきました。
次に、後悔しないために転職のときに大切なポイントを解説します。
① 自分の優先順位を明確にする
「年収・勤務地・調剤スキル・人間関係」など、何を重視するかをはっきりさせましょう。
軸がブレると、入社後に後悔しやすくなります。
すべてを満たす求人が見つかればいいですが、一般的には厳しいです。
また、条件を満たしていても「もっといい条件を」と欲が出てしまうこともあります。
「絶対に譲れない条件」と「あれば嬉しい条件」を明確にしておきましょう。
▼希望条件の例
絶対に譲れない条件 | あれば嬉しい条件 |
---|---|
年収500万円以上 | 年間休日120日以上 |
勤務地 | 残業月20時間以内 |
③ ドラッグストアでの働き方を確認しておく
まずは、上記の公開しやすいポイントについて認識しておきましょう。
そしてドラッグストアごとに特徴が異なるのでホームページなどで確認してみましょう。
しかし、エリアごとの社風や残業状況、異動頻度はホームページや求人票だけではわからないこともあります。
薬剤師特化の転職エージェントなら、現場のリアルな情報を持っており、事前にミスマッチを防げます。
転職エージェントは無料で登録できるので、よりリアルな情報を相談してみましょう。
おすすめの転職エージェントを比較しているのであわせてご覧ください。

② 入社前に現場の雰囲気を確認する
実際の職場を見学したり、働いている人の話を聞いたりすると、ギャップを減らせます。
なかなか難しいと思うので転職エージェントを活用しましょう。
条件についても、面接では聞きにくいことも、エージェント経由なら事前に知れることもあります。
転職相談は無料なのでとりあえず登録して話を聞いてみましょう!
薬剤師満足度の高いファルマスタッフがおすすめです。
ファルマスタッフについては他の記事で詳しく解説しているので見てみてください。

今ドラッグストアで後悔している方|転職も一つの選択肢
もし「もう限界…」「今の職場で成長できない」と感じたら、無理せず環境を変えるのもありです。
実際に私の周りでも、「調剤薬局に転職して気持ちが楽になった」「在宅医療にチャレンジできた」など、転職してキャリアが開けた薬剤師はたくさんいます。
逆に、転職エージェントに相談することによって、自分の気持ちが整理できてドラッグストアで頑張ることを決めた方もいました。
無料なので、まずは相談してみるのがおすすめです。


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まとめ|ドラッグストア薬剤師が後悔しない働き方とは?
ドラッグストアに後悔することもありますが、働きがいもある職場です。
- 後悔の多くは、「仕事内容のギャップ」と「環境とのミスマッチ」から
- 向いている人にとっては、年収も高く、やりがいも大きい職場
- 自分の価値観とキャリアプランに合った職場を見つけることが何より大切です
自分が何を重視しているかを整理してみてください。
迷ったら、相談しましょう。話をすることで整理できるかもしれません。
転職について身近な人に相談しづらいときや、専門家に相談したいときは転職エージェントを活用しましょう。
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