「男で薬剤師って、なんか微妙じゃない?」
「医者ほど稼げないし、モテるわけでもない…」
そんなふうに思われがちな男性薬剤師。
実際、私自身も受験のときには不安を感じていました。
でも今、私はドラッグストアでリーダーとして働きながら「薬剤師って意外と勝ち組じゃない?」「ライフワークバランスを考えたら最高じゃん」と思うようになっています。
本記事では、男性薬剤師が「負け組」と思われてしまう理由と、そこから抜け出すヒントをリアルに語っていきます。
年収・モテ・将来性…ぶっちゃけどうなのか?
気になる方はぜひ読んでみてください。
男性薬剤師が「負け組」と言われる5つの理由
1. 年収が伸びづらいから
薬剤師の平均年収はたしかに悪くはありません。30代で500〜600万円、管理薬剤師やリーダー職で700万円台に届く人もいます。
でも、「医師」「IT系」「コンサル」など、いわゆる“高収入の王道職種”と比べると、見劣りしてしまうのも事実。
特に男性は「一家の大黒柱」として年収を意識する傾向があるため、自分の給料に不安を感じやすいのかもしれません。
2. 出世ルートが少ない
調剤薬局やドラッグストアでは、管理薬剤師→エリアマネージャー的な役職まではありますが、
病院や企業に比べると昇進の幅は狭めです。
「現場で処方箋をさばき続けるだけで終わるのか…」と、将来像が見えにくくなる瞬間もあります。
3. モテにくいというイメージがある
これは実体験として語れますが、男性薬剤師は「地味で真面目で面白みがない」と思われがち。
実際に合コンなどで「薬剤師してます」と言っても、反応は微妙なことも…。
女性が多い職場で恋愛対象になりづらい、という悩みもよく聞きます。
4. 職場で孤独を感じやすい
薬剤師業界は女性比率が高く、特に調剤現場では男性薬剤師はマイノリティ。
「話が合わない」「相談しづらい」と感じる男性も多いです。
結果として、キャリアの悩みや働き方の不満をひとりで抱え込んでしまいがちです。
5. キャリアのロールモデルがいない
医師なら“開業”という目標があり、エンジニアなら“起業”や“フリーランス”も選択肢。
でも、薬剤師は“転職”か“独立開業(薬局経営)”くらいしか道がなく、
「じゃあ自分は何を目指すの?」と迷子になる男性も多いのではないでしょうか。
自分の職場以外を知ることは重要です。
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私も一度は「負け組」だと思っていた
正直に言います。
私も一時期、「男で薬剤師って、なんかパッとしないな」と思っていました。
管理薬剤師になっても、どこか満たされない
20代の頃、私は処方箋を黙々とこなし、薬歴をひたすら書き、在庫管理に追われる毎日。
数年経って管理薬剤師になっても、思っていたほどの達成感はなく、
「このまま60歳まで、ずっと同じことを繰り返すのか?」と、漠然とした不安に飲まれていました。
同年代の友人と比べて落ち込んだ日々
同じ大学を出た友人たちは、
- 製薬企業でバリバリ働いて年収800万超え
- 研究職につき、やりがいを持って働いている
- MRで社内日本一の成績
ドラッグストアで働く私は給料はそれなりに高いはずですが、SNSで流れてくる華やかな生活には正直うらやましさも感じていました。
薬局での変わりない日々
毎日同じような仕事に飽きていました。同じ薬局にいれば、同じような処方を同じように調剤していきます。
先輩に聞いた話で、処方箋の7割はDo処方だそうです。
根拠はないですがどこか腑に落ちるような数字です。
また、せっかく薬剤師免許をとったんだから「自分にはこれしかない」と思い込み、とりあえず目の前の仕事をひたすらこなす日々でした。
今思えば、自分で自分を“負け組”の枠に閉じ込めていた気がします。
転機は「環境」と「視点」の変化だった
そんな私が少しずつ変わり始めたのは、
- 副業でWebライティングを始め、自分の価値を再発見できたこと
- FIREや投資といった「お金の学び」を深めたこと
- リーダー職に就き、若手の指導を任されたこと
このあたりがきっかけで、「薬剤師の働き方って、意外と自由度があるじゃん」と気づきました。
主体的に考えるようになり、仕事に楽しさを感じられるようになりました。
また、主体的に働くことにより、会社からの評価も上がったと思います。
男性薬剤師が“勝ち組”に変わる3つの選択肢
「薬剤師って負け組じゃないか?」と思っていた私が、
今では「この働き方、意外とアリだな」と思えるようになったのは、以下の3つの選択をしたからです。
自分で選択をすること自体が主体性を持ち自分だけの人生を楽しむ秘訣だと思います。
1. キャリアアップで“突き抜ける”
正直、調剤薬局やドラッグストアの現場では「薬歴マシーン」になってしまいがちです。
でも、リーダー職や教育担当、在宅医療への関与、本部業務など、薬剤師にも“突き抜ける”キャリアの選択肢はあります。
私の場合は、調剤リーダー職に就いたことで、
- 後輩育成のやりがい
- 店舗運営への裁量
- 複数店舗を俯瞰できる視点
を手に入れることができました。
マネジメントや教育が得意な人にとっては、現場の延長でも十分「勝ち組」になれる道はあります。
2. 副業や投資で“収入の軸”を増やす
薬剤師の年収が大きく跳ねないのは事実です。
でも、それを補う手段として私は副業と投資を選びました。
副業:Webライターとして月5万円の収入
平日の夜や休日を使って、薬剤師の知識を活かした記事を書いています。
初めは大変でしたが、「文章で稼ぐ」という新しい経験が自信になりました。

投資:インデックス投資と高配当株で資産形成
毎月の積立で「お金が働く仕組み」を作っていくことで、将来の不安も軽減されました。
目標はFIRE(経済的自立と早期リタイア)です。
「収入源が1つだけじゃ不安」という人こそ、副業・投資は武器になります。

3. “普通”を楽しむ価値観にシフトする
薬剤師という仕事は、
- 安定した収入
- 転職に強い国家資格
- 比較的自由な働き方(パートや派遣も選べる)
という「普通に見えて、実は強い」特性を持っています。
SNSや他業種と比べて劣等感を感じるのではなく、
「毎月20〜25万円を無理なく貯められる暮らし」
「平日も定時に帰れて、土日に趣味が楽しめる生活」
を“勝ち”と捉え直せば、見える世界が変わります。
年収だけに価値を見出すと上には上がいます。
自分が楽しいと感じられることに素直になりましょう。
モテと結婚について|実は安定職は強い?
「男で薬剤師って、モテないよな…」
しかし、年齢を重ねてから気づいたことがあります。安定職の強さは“結婚適齢期以降”に効いてくるということです。
1. 婚活市場では“安定×高学歴”は強い武器
マッチングアプリや婚活イベントでも、薬剤師の男性はプロフィール上の評価は高めです。
特に30代〜40代では、
- 安定した収入
- 国家資格の信頼性
- 医療系という清潔なイメージ
これらが「結婚相手としての安心感」につながり、実際に成婚につながった知人も少なくありません。
2. 清潔感と話し方で印象は変わる
ただし、薬剤師という職業だけで“モテる”わけではありません。
- 髪型や服装を整える
- 話し方に自信を持つ
- 患者さんとの会話スキルを恋愛でも活かす
といった基本的なコミュニケーション力が大きな差になります。
現場での対人スキルは、実は恋愛や結婚でも役立つ“転用可能なスキル”です。
3. 「俺はこのままじゃダメだ…」と思う必要はない
「もっと稼がないと結婚できない」
「医者や外資系の友人と比べて、自分は劣っている」
そんなふうに思っていた時期もありました。
でも今は、
- 自分のペースで働き
- 信頼できる相手と生活を築き
- 小さな幸せに満足できる
そんな生き方も立派な“勝ち組”です。
むしろ現代では自分らしさを追求した生き方が勝ち組と考えられ始めています。
まとめ|「負け組」かどうかは、自分で決めていい
薬剤師という職業、特に「男の薬剤師」は
- 年収はそこそこ
- 出世ルートは少なめ
- 周りにロールモデルも少ない
そんな背景から、つい“負け組かも…”と思ってしまうことがあります。
でも、この記事で紹介したように──
- 現場で突き抜ける道もあるし、
- 副業や投資で自由を得ることもできるし、
- 地味だけど堅実な暮らしを楽しむという価値観もあるんです。
誰かと比べて「勝ち」か「負け」かを決めるのではなく、
“自分が納得できる生き方”をしているか?
これこそが、本当の勝ち組の基準だと私は思います。
私もかつては「このままでいいのか?」と悩んでいました。
でも今は、「薬剤師で良かった」と、心から言えます。
あなたも、自分なりの“勝ち方”を見つけてみませんか?


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